小児かかりつけ医制度とは

制度の目的と医師や医療施設にとってのメリット


2016年から始まっている小児かかりつけ医制度
3歳に満たない小児患者に対し医療施設から受けられるサポートを手厚くしつつ、一方でかかりつけ医として登録されれば、その医療施設はより多くの診療報酬を得ることができるというのが、主な制度の内容です。

なぜこの制度が新設されたのか、それは、小児患者の手間と、それによる医療費の増加を防ぐためと言われています

お子さんをお持ちの多くのご家庭では、子供に何かしらの症状が現れた時、病院に連れて行こうと考えますが、症状や病気に関する知識がなければどの施設や診療科へ連れて行っていいのかわからず、あらゆる病院や診療所の門を叩いてしまうことが少なくありません。

こうしたいわゆる重複受診は効率が悪く、子供のためにも親御さんのためにも良くないことは明らかです。
それにより医療費が嵩めば、それは各ご家庭のみならず国の財政をも圧迫する可能性が高まります。

小児科をかかりつけの医師として登録しておくことで、患者側はより多くのサポートを受けるられるようになります。
また、そうした手間や無駄遣いを回避することに繋がると考えれば、この制度の意義が大きくなってくるのではないでしょうか

患者にかかりつけ医として登録された医療施設では、その患者が受ける診療に対しての診療報酬点数が上がるため、最初に述べたように、さらに大きな利益を生み出すことにも寄与するわけです。

深めておきたい患者が受けられる恩恵等への理解


すでに患者側の立場に立ったメリットも述べてはいますが、ここはもう少し掘り下げる必要があるでしょう。

かかりつけの医師や病院等がすでに存在している場合には、患者にとって大きな変化は感じられないかもしれません。
かかりつけの医師として登録すると、患者はその医師や医療施設から、子供の容態が急に変化した時やアトピー性皮膚炎などの疾患に関する指導を受けることができ、当然ながら診察も速やかに受けることが可能となります。

予防接種やそれに関するアドバイス、あるいは患者が利用している他の病院等に関しての情報も把握しながら、必要であればさらに専門性の高い医師や医療施設を紹介してくれるなどのメリットもあるのです

電話などで患者からの相談を受け付けてくれるなどのメリットもあり、患者にとっては、医師側とこれまでよりもさらに密な連携が取れるという点で、大きな進歩と言ってもいいのかもしれません。

重要なことは、こうした患者が受けられる恩恵を理解し、医師側が患者に対して丁寧に説明できるかどうかでしょう
もちろん、実践できなければ意味がありません。

患者からの信頼が得られることでウィンウィンの関係になれるこの制度は、今後の小児科医不足の解消にも一役買ってくれる可能性を秘めています。