1. 治療だけに留まらない小児科医の役目

治療だけに留まらない小児科医の役目

他の診療科・分野との連携も不可欠


子供の患者を診察し、必要に応じて治療を行うのが小児科医の主な仕事です。
しかし、それだけには留まらない役割も抱えており、それは“小児科”という分野を飛び越えることも珍しくはありません。

特に深めておく必要があるのが、産婦人科医との連携でしょう
小児科のみを標榜し開業しているクリニックではこうした連携を普段から取ることは難しいかもしれませんが、複数の診療科が集まる病院などでは、より密な連携を取ることにより、多くの患者さんの命が救われる期待がもたれています。

連携といっても産婦人科医と同様の仕事をこなす必要があるというわけではありません。
産婦人科では当然出産に関する診療を行うわけですが、その際に生まれてきた子供に対する治療が産婦人科医では困難な場合が発生し、小児科医の持つ知識と技術によって新生児の容態を安定させる必要が生じます

特に生まれたばかりの子供は血液に関する疾患を患うことも多々あり、そこに小児科医の持つ診療技術が欠かせないケースも少なくありません。
また、先天性の病気の治療はもちろん、出産の際に外傷が生じた場合の措置などに関しても、産婦人科医が小児科医を頼らなければならない事案が現場では多く発生します

こうしたことから、小児科医は産婦人科医と連携し、また、その他の分野とも関係性を深めながら患者と向き合う必要性があるのです。

母親をはじめとした家族へのサポートも


小児科医に求められる、診療や治療を飛び越えた役割・役目で無視できないのが、母親へのサポートです。

子を持つ母親が、皆強いわけではありません。
初めての子育てで周囲に頼る人もいない場合、子供に何か問題が生じた時には不安でいっぱいになることでしょう
そんな時に、小児科医は頼れる存在でなければいけません。

少なくとも病院やクリニックを訪れた患者に対しては、子供への診療はもちろんのこと、母親をサポートすることも忘れてはなりません
例えば育児不安を抱えている母親がいれば、子供の症状とは別に話を聞いたりなどすることも時には必要になってくるでしょう。

母親の中には、「このような症状で病院へ行くべきかどうか」と悩んでしまう人もいます。
こうした不安が、「私はこんなことも判断できないダメな母親だ」といったネガティブな感情を生み、育児不安へと繋がるケースも珍しくありません
一部ではこうした母親に対してネット上で相談を受ける小児科医も出てきています。

このように、母親をサポートする取り組みは広がりを徐々に増してきており、これからもニーズは高まり全国の病院に拡大浸透していくことが予想されます。
他分野との連携もそうですが、医師募集案件を探す時には、こうした取り組みに熱心な医療施設を選択すると、より小児科医としての研鑽を積めるでしょう。